情緒と意志のブレンド ―― 正解のない時代を、自分の頭で歩くための点検簿 ――
こんにちは。都内の小さな自動車整備工場でフロントとして働いています、みなおと申します。
毎日、数えきれないほどの「見積もり書」をお客様に手渡します。眼鏡をかけ、白髪混じりのこの顔で、還暦を迎えたばかりのこの身を、提示された数字や結論に向き合わせる日々です。
そこには部品代や技術料といった、数字で割り切れる「正解」が並んでいます。
見積もり書の「表面」にある数字
ある時、お客様に車の修理見積もりをお渡しした際、こう言われたことがあります。
「安い部品でいいよ、どうせ長く乗らないから」
その言葉を聞いた瞬間、私は胸の奥に、言葉にできない小さな違和感を覚えました。車の修理代は決して安くありません。特に「これから長く乗るつもりはない」と考えている車に、高価な純正部品を使うのは、もったいないと感じるのも当然です。私はフロントマンとして、お客様のご要望通り、安価な社外部品での修理を手配しました。それは、整備工場の人間として「正しい」対応だったと思います。
けれど、本当に大切な対話は、いつも見積もり書の「余白」で生まれます。
「余白」に書き込む、意志と情緒
「なぜ、この車を直してまで乗り続けたいのか」「これからどんな道を走りたいのか」。
それは、マニュアルには決して載っていない、その人だけの「意志」の言葉です。お客様が選んだ「安い部品」も、その見積もり書の上では一つの「正解」です。でも、その見積もり書の「余白」に、私はお客様の言葉を書き加えながら、どうしようもない寂しさを感じていました。車を愛着を持って直す勇気、国を豊かにするために成長戦略に向き合う勇気。そういう「根本解決への勇気」が、提示された「正解(見積もり)」ではない、私自身の頭で点検し、整備していく泥臭い記録を、ここに綴ります。
趣味と仕事の融合。自分の頭で考える「思考のオーバーホール」
私は、還暦という一つの節目を迎え、これからの人生という大きな見積もり書の余白を、もっと大切にしたいと考えています。世間の常識や、誰かが決めた数字を鵜呑みにせず、自分の頭で納得いくまで分解し、組み直す「思考のオーバーホール」を実践する場所。それが、このブログです。
社会のニュースを見て感じる小さな違和感も、趣味の読書や写真動画撮影、そして大大好きドライブやツーリングで出会った景色も。提示された「正解(見積もり)」ではない、私自身の頭で点検し、整備していく泥臭い記録を、ここに綴ります。10年後、ネットがどんなにAIの言葉で埋め尽くされても、私が私の手で、見積もり書の余白に書き込みを続ける理由が、ここにあります。どうぞ、お気軽にこの「余白」へ立ち寄ってください。